【働き方改革】勤務間インターバル制度とは?

日本人は世界各国に比べ働きすぎですよね。良い言い方をすれば勤勉な民族といえますが、社畜と言われるような会社のために自分の身を犠牲して働く人が多いとも言えますよね。

身を犠牲にしてまで働きたくないのに仕事は山のようにある...
終電で帰って、また早朝から何事も無かったように出勤する...
忙しすぎて会社に泊まったりして、まともに家に帰れていない...

そういう無茶ばかりしている人はいませんか?

「そんな事言われたって会社が許してくれないから...」という困っている人のための制度であるといえましょう。

会社が連続的な休息時間をきちんと確保してくれれば、このような問題は無くなるわけです。

それにより仕事と私生活のバランスが正常化するのではないでしょうか?

勤務間インターバル制度では次の仕事まで連続11時間の休息時間を設けなければなりません

この勤務間インターバル制度は1993年からEU加盟各国ではすでに義務付けられていることで退社から出勤まで連続11時間の休息時間を確保し、4か月の平均労働時間が週48時間を超えてはならないというものです。

この時点でこれをオーバーしていると思い当たる人は多いのではないでしょうか?

厚生労働省HPによると


「勤務間インターバル」は、勤務終了後、一定時間以上の「休息時間」を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保するものです。2018年6月29日に成立した「働き方改革関連法」に基づき「労働時間等設定改善法」が改正され、前日の終業時刻から翌日の始業時刻の間に一定時間の休息を確保することが事業主の努力義務として規定されました(2019年4月1日施行)。労働者が日々働くにあたり、必ず一定の休息時間を取れるようにするというこの考え方に関心が高まっています。

厚生労働省HPより引用

と書かれています。

図として表すと、

厚生労働省HPより引用

就業時間が長くなれば、翌日の始業時間が繰り下げられるわけですから、しっかりと休息できますね。

遅く帰って次の日も早朝から仕事では身体が持ちませんから。非常に良い制度だとは思います。

勤務間インターバル制度は努力目標だから守らないからといって企業に罰則はありません

EUでは義務ですから違反すれば罰則はあるのですが日本では所詮「努力目標」なので罰則はありません。

この制度を導入した企業には50万円の補助金が支給されるようですが、50万円もらってもなかなか導入する企業は増えないのではないでしょうか。

厚生労働省の平成29年の調査では導入している企業は何と1.4%にとどまっています。ほぼこの恩恵を受けている会社員はいないというのが現実のようです。

導入の予定もなく検討もしていないが92.9%です。これって今後増えていく見込みなんて無いと同じではないでしょうか。

さいごに

有識者会議などが開かれて制度の普及や推進をしているのですが、ほとんど認知されていないのが現状のようです。

会社員にとっても身体は資本であり長時間労働は思わぬ労災事故の発生の原因にもなりますから、このような制度が早く普及されることが望まれます。

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