全国で感染が拡大中の新型コロナウイルス。まだまだ有効な治療手段もほとんどなく誰もがウイルスに対して恐怖を抱いている状況にあります。
そんな時驚きの発表が中部大学(愛知県)からされました。
「海藻のアオサが新型コロナ抑制に効果に期待できる」
今こんなことを知ったら、誰もがアオサを買いに走ることは目に見えています。
案の定、スーパーではアオサの売り切れが相次ぎ高額で転売する人まで現れる始末。
アオサに新型コロナウイルスを抑制する明確な効果は実証されていないようです。アオサを食べるだけで防ぐことができるなら苦労しませんよね。前に出回った「お湯を飲むと新型コロナウイルスを防ぐことができる」など健康面の話題はすぐ反響が大きくなるのでしっかりと効果を確かめてから世に出してほしいものです。
コロナウイルスとインフルエンザウイルスは別物です!期待させておいてそれはないよ
中部大学はマウスにA型インフルエンザウイルスを感染させて、アオサに含まれるラムナン硫酸を投与してウイルスに対する効果を調べたものをヒトコロナウイルスの抑制といって発表したのです。
今こんな発表を聞いたら、多くの人はどう行動するかは容易に想像できますよね。
そう、アオサを手に入れるべくスーパーに走るわけです。確かに大学の発表というと信ぴょう性が高いものだと思ってしまいますからね。
しかし全然違うウイルスなのになぜでしょうか?
それはエンベローブとRNAを持っていることが共通しているからなのです。でもその肝心のエンベローブというものはコロナウイルスとインフルエンザウイルスとでタンパク質の種類が全く違うそうです。
しかもコロナウイルス自体には実験されていないようです。
アオサに含まれるラムナン硫酸にコロナウイルスの増殖を抑制する効果が確かめられていないと同様ですよね。
発表当初プレスリリースを見て、翌日にでも買いに行こうと思っていました。今はそのプレスリリースも削除されているようです。
この時期にそのような発表をされると反響が大きくなるのは当然のことですよね。
アオサ騒動で起こった世の中の動き
- スーパーなどの店頭からアオサが消える
- 定価よりも高額で転売
- アオサ販売会社の株が高騰
しかも共同研究していた薬品会社はどうやらアオサ関係のサプリメントを販売しているそうですね。さぞかし売れたのではないでしょうか。これ意図的にアオサの価格を高騰させている感じで嫌ですね。
さいごに
色々な噂が広がりやすい状況になっていて、今のような緊急事態だとうかつに信じて行動してしまいがちですが惑わされずにしたいですね。