夏になると帰省などで子ども達が自然に触れる機会が多くなってきます。
カブトムシ・セミなど夏の風物詩といえるような昆虫を採ることが好きな子どもさんたくさんおられることと思います。
その夏の昆虫の中でも一際人気が高いのが「クワガタ」です!
クワガタを採っておおはしゃぎしている子どもを見ると何だか自然っていいなと思わせられますね。
しかし最近では有毒なクワガタに似た生物が生息範囲を拡大させているようなので注意が必要です。
赤いクワガタに似たヒラズゲンセイとは?どこにいるの?もし触ってしまった場合どうなるの?
ヒラズゲンセイという昆虫知っていますか?大きなアゴを持つのが特徴で一見「赤いクワガタ」に見えます。子どもが見つけたら「ねえ、赤いクワガタがいるよ、捕まえようかな。」なんて言う事は間違いありません。
赤いクワガタなんて聞いただけで子どもは興味を示すことは間違いないと思いますが、そこでうかつに「捕まえてみればいいじゃん」なんて気軽に言ってしまったら被害に遭ってしまいます。
何せ触れただけでかぶれる恐れがあるのですから、見つけた場合は子どもに触らないように素早く注意することが必要ですね。
ヒラズゲンセイはクワガタに似ていますが全く異なるものでツチハンミョウ科の甲虫です。
ツチハンミョウ科なんて普段ほとんど聞かない名称ですね。
真っ赤な身体が特徴的で木にとまっていても目につきます。
オスの方がアゴが大きく、メスの方が小さいですがとにかく木にとまっている赤い昆虫を見つけたら触らないということが大事です。
ヒラズゲンセイはどこに生息しているの?
1936年に高知県で発見されたのが始まりで、その後どんどん生息域を拡大して今や近畿地方の広くで見られるようになってしまいました。
最近では滋賀県の大津市でも初めて発見されました。
幼虫の頃はクマバチの巣に寄生して成長して、その後はクマバチの巣の周りにいることが多いそうです。
街中でも桜などの柔らかい木や木造の住宅・公園の休憩所などにいる場合がありますから気をつけてください。
ヒラズゲンセイにもし触れてしまったらどうなるの?
ヒラズゲンセイによる被害は針で刺されたりとか噛まれたりということではなく体液の付着による肌のかぶれが主なものです。
体液が有毒で皮膚の柔らかいところにつくとかぶれや水ぶくれを引き起こし、ひどい場合は半年ほど痕が残ることもあります。
さいごに
生き物の赤い色は多くの場合警告を表している場合が多いです。テントウムシなどのカワイイものもいますが、あまり赤い生き物をむやみやたらに触らない方が良いかと思います。
子どもだと好奇心が煽られるヒラズゲンセイ。もし子どもが捕まえて、飼いたいなんて言っても絶対にダメと言ってくださいね。