日本ではこれからもどんどん加速化していく高齢化。
高齢になると身体の骨が弱くなってきます。
そんな骨がボロボロになっていく病気を「骨粗しょう症」といいます。
骨粗しょう症は骨の量が減って弱くなり骨折しやすくなる厄介な病気です。
今や骨粗しょう症の患者さんは約1、100万人と推定されています。
とんでもない数字といえるのでしょう。
約1億2000万人しかいない日本ですから簡単に計算してみると11人に一人!?
1日街を歩いていたら何人すれ違うのでしょうか。
特に女性は骨粗しょう症になる危険性が高い!予防法はあるの?
特に女性は閉経後に急激に骨量が減少し50代で10人に1人、 60代で3人に1人、70代以上で2人に1人が発症しており 6人に1人は転倒骨折で寝たきりになっています。
転倒して大腿骨(太ももの骨)を折って、ボルトを入れたよ。という話をよく聞きます。
確かに足が上がっていない状態で歩行するわけですから、ほんの少しの段差でも容易につまずいてしまうのです。
思いの他、室内での転倒が多いので整理整頓を心がけ部屋を明るくし階段に手すりを設けるようにしましょう。
できればバリアフリーに改造できればベストといえます。
歩くときは両手に荷物を持ったり、サンダルなどつまづきやすい履き物はなるべく避けるようにしましょう。
もし骨粗しょう症と診断されたらどうする?
治療はコルセットや痛み止め、骨吸収を抑える薬などを併用し手術は行わないのが一般的です。
病院で骨密度を計ったら予想以上に進行しているということがありますので気をつけたほうがよいですね。
なるべく骨粗しょう症になる前の段階で防ぐことができればベストです。
骨粗しょう症はどうやって予防するの?
予防の第一は成長期に骨量を増やしておくことです。
- 骨粗しょう症になりやすい人とは?
- 若い女性のダイエット
- 持病がある人
- 華奢な人
- タバコやお酒を飲む人
- 栄養が偏っている人
- 日にあまり当たらない人
- 体を動かさない人
などがなりやすいとされています。
骨粗しょう症の兆しがあればカルシウムの多いバランスの良い食事や運動で骨量を減らさないように努めましょう。
軽い運動を行う事は骨粗しょう症のリスクを低下させます
軽い運動を行う事によって骨に刺激を加えることができます。
骨に刺激を与えることにより、骨は丈夫になるのです。
カルシウムを取るだけでは不十分であり、やはり運動は大切ですね。
1日3回の1分間片足立ちやゆっくりとしたスクワットが効果的です。
またお腹の下に枕を入れ背中を床と平行に5秒間保ち10秒間休む枕体操もおすすめです朝晩10回ずつやれば腰痛はかなり減少します。
ストレッチやラジオ体操ウォーキングなども有効で1日に7,000歩程度で骨量を維持できるとされていますので毎日コツコツと続けましょう。
「継続は力なり」ということわざがあるようにいずれ効果を実感する時が来るでしょう。
さいごに
骨粗しょう症は高齢化社会において誰もが落ちるかもしれない病気の一つです。
ですから若いうちに予防手段をとることによってそのリスクを 減らすことができますのでまだ大丈夫と思う方でも積極的に骨量を維持することが大切です。
どんな病気でもそうですが 発症してからでは遅いのです。
骨粗しょう症にならない事で転倒などによる骨折も防ぐことができる可能性が上がります。
寝たきりになってしまってからでは遅いのです。
元気で長生きできるように意識を変えていくことが重要だといえます。