都市の近代化が進むにつれ古い建造物が解体されていくのは世の常なので仕方がないことですが、思い入れがある建造物が解体されると少し悲しい思いをしますね。
「ああ~俺の思い出を返してくれ~」
とはなかなかいかないと思いますが心の中では何か昔の思い出が蘇ってきます。
取り壊される建造物の中には歴史的価値の高いものもありますので残念なかぎりです。
JR折尾駅で日本最古の列車と列車が交差する立体交差が解体されました
約130年の歴史があるというこの立体交差ですがレンガ造りでノスタルジーな気分になることは間違いなしなのですが残念ながら解体されました。
地元の方々は
「私たちの思い出がまた一つ消えました。廃材を何かの形で残してくれれば。」
「学生の頃何気なく見ていたものが、いざ解体されるとなると悲しいものですね。」
などの悲しみの声が広がっているのだそうです。
例えば自分の通っていた学校が取り壊されるとなぜか神妙な感じがしますし、しばらくぶりに近くを通って建て替えられたりしているとまるで別の場所に来てしまったかのような錯覚に陥ります。
心の中では昔のイメージしかないですから。
しかしながら建造物についても耐久性や耐震性の問題がどうしても避けられないため取り壊しは免れないんですね。
古い建造物は見た目がシックで好きですが機能性の面を考えると不便ではありますから。
折尾駅の日本最古の立体交差はどうなってしまうの?
これについては北九州市が「駅舎のシンボル的な部材については保存・復元を基本とする」と示しているので完全に消滅してしまうことは無さそうなので安心しました。
なにせ1895年からの歴史ある立体交差ですから北九州市の人のとっては世代を超えて接してきた建造物でありますから、完全に跡形無く解体では少し切ないですよね。
現代では全国各地いたるところで立体交差というものが見られますが、当時としてはかなり活気的なシステムの一つであったことは間違いありません。
さいごに
どんな建造物でもそうですがその人それぞれの思い入れがあると思います。
たとえその建造物が歴史的価値が無いものであっても思い出がそこに眠っているのです。
たまにそこに訪れると昔の思い出がたくさん蘇ってきて何とも言えない気分になります。
新しい建造物がそこに立てられるとしてもその一部が残っていると思い出も残されると思います。
各地で新しくなる建造物は非常にたくさんあると思いますが、再利用できるものは積極的に利用できればよいですね。