ホテイアオイというと金魚などの水槽に入れる一般的な水草ですが、全国各地の川で大増殖して近隣の住民が大迷惑をしているのです。
実はこのホテイアオイというものは外来種の水草で、とんでもなく驚異的な繁殖力があるのです。
青紫の花を咲かせることから「青い悪魔」とも呼ばれ川の近隣の住民が困惑しているのです。
「キレイな花を咲かせるならいいじゃん。」なんてのんきに言ってられなくなります。
あっという間に川を一面緑で埋め尽くしてしまいます。
それだけならまだ我慢できますが、深刻な被害が発生する恐れがあるので注意が必要ですね。
全国の川で大繁殖しているホテイアオイ!どのような被害が出るのか?
何も被害がなければ文句を言う人はいないと思いますが、実害が発生しそうな状態になっているので近隣住民は頭を悩ませているのです。
見た目も少し生えているくらいだったら、まだかわいいものですがそれが巨大化したり数があまりにも増えすぎると何だか不気味に感じてしまうものなのです。
一つ一つが大きくて、ずっしりとしていてとても重く引っ張り抜くのも困難です。
被害①流されてきたホテイアオイで水門の開け閉めに支障
とんでもなく増えたホテイアオイが流されてくると水門にひっかかり開閉に支障をきたします。そうなると大雨などの際に水門を開くことができなくなり、その周辺に浸水被害が及ぶ可能性が高くなってしまいます。
また海にまで流されてしまうと養殖用の網や漁の網にひっかかり、取り除くという作業が増えてしまい大変なことになってしまうのです。
被害②健康被害
最近では新型コロナウイルスの影響により換気のために窓を開放しているという施設も多く見られます。ホテイアオイが群生している川のそばにあった場合は埃や害虫が入ってくるという被害も多くなってきます。
秋から冬場にかけると温度が下がってくると植物なので枯れてしまうのですが、それがそのまま腐ってしまうともう大変です。臭くなって虫が発生します。
被害を防ぐためにホテイアオイを川に捨てないように
全国各地で深刻な被害になりそうな状態になっています。高松市などでは大発生して撤去するだけでも多額の費用が必要ということです。
ホテイアオイは栽培が簡単な水草で一株100円ほどで売られています。気軽に手に入れられるから繁殖力を知らずに水槽に入れておくととんでもなく増えて困ったことになりますので、もし買いたいというのであれば「増える」ということを頭に入れておかなければなりません。
増えすぎて川に捨ててしまうから、このような事態になってしまうのです。
さいごに
ホテイアオイに限らず外来種が川に放たれています。被害が出たり日本固有種の保存のために、そういったものを飼育したり栽培する際には十分に気をつけていただきたいものです。