車を運転する方なら誰もが知っているであろう交差点で青信号で進入時の直進車優先の規則。
普通であれば無理矢理右折しようとすると対向の直進車からクラクションを鳴らされても何もおかしくない状況。
非常に危険であることは間違いないですし、もし交通事故に繋がれば過失割合は右折車の方が大きくなります。
直進車を差し置いて右折車が我が物顔で突っ込んでくる...
この明らかにおかしい状況が当たり前の場所があるんです!
それは「長野県松本市」
いわゆる松本走りと言われるこの危ない車運転時のローカルルールについてご紹介したいと思います。
直進車なんて関係なし!右折車が交通ルールを守らない危険な「松本走り」の実態とは?
松本走りとは長野県松本市で頻発している右折車優先の強引な走行方法です。地元松本の住民にとっては
「右折車が対向車が直進してきているのが分かっていても強引に頭突っ込んでくるアレでしょ。」
くらいの認識なのかもしれませんが、全国的にはかなり異常な状況が当たり前になっているようです。
松本市には県外のドライバーなどから運転マナーが悪いとの苦情が寄せられているそうです。
県外から観光などで松本市を訪れてそんな走り方が横行していたら苦情の一つや二つも言いたくなるでしょう。
交差点で右折する場合は直進車や左折車の進行を妨げてはいけません。それはもちろん全国共通の交通規則であり必ず守らなければなりません。
普通車が違反した場合は反則金6000円が課されます。
それでも松本市内ではこうした強引な右折「松本走り」が後を絶ちません。ではなぜこのような危険な右折が当たり前になってしまったのでしょうか。
松本市で松本走りが根付いてしまった理由とは?
松本市というとパッと頭に浮かんでくるのは「松本城」
観光名所としても広く知られています。
そう、松本市は城下町なのです。
そのため当時の名残で市内の道幅が狭い所が多いのです。という事は必然的に右折レーンが設置できず、右折車の影響で渋滞が発生しやすいのです。
右折する車は自分の車のせいで渋滞になるのは避けたいのです。ですから強引に右折してしまうということです。ただ強引なだけの人もいるでしょうけど。
これは松本市民の中では割と当たり前のようで右折車のために減速をしたり停車する人までいるそうです。
そこまでして多くの人が右折車を優先していたら、直進車もあたかも「自分も停まらなきゃいけない。」というような錯覚にさえ陥ってしまいますよね。
それがこの「松本走り」という異常なルールが根付いてしまった理由といえるでしょう。
さいごに
行政などもこれを問題視して強引な右折禁止と書かれたステッカーなどを使って啓蒙活動を展開しています。また交差点に警察官を配置することで取り締まりを強化してるということです。 地元の方にとっては円滑に渋滞を防ぐ方法なのかもしれませんが観光などで来てる人にとってはとんでもない運転なのでぜひともやめて頂きたいものです。