年間2000万人が訪れる人気観光スポットの鎌倉。これから桜のキレイな季節を迎えることもあり今までより多くの観光客が訪れることでしょう。
鎌倉には人気の観光スポットが多くありますがその中でも最も賑わっているのは鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ続く「小町通り」です。
この小町通り沿いには食べ物を買えるところがたくさんあり歩いている人々は買って食べながら歩くといういわゆる「食べ歩き」が日常の光景の一つになっています。
この小町通りは食べ歩きグルメに宝庫で鎌倉グルメの定番「紫芋コロッケ」もここで売られています。そのほかにも美味しいそうなお店がたくさんあって目移りしてしまいますね。
様々なメディアで食べ歩きグルメの特集が組まれており、小町通りの「食べ歩き」を目当てに訪れる観光客も多いのです。歩いていると美味しそうな食べ物が次々と目に飛び込んでくるので歩いているだけでも楽しいですね。
このように食べ歩きが有名な小町通りですが先週金曜日鎌倉市が異例の決断を下しました。
なんと食べ歩きで賑わっているはずなのに「食べ歩き」を禁止しようという驚くべきもの。
その背景には一体どのような理由があるのでしょうか?
観光客で賑わう鎌倉小町通りで「食べ歩き」を条例まで作って抑制しようとするのはなぜ?
鎌倉小町通りを訪れる観光客にとっては旅の楽しみの一つである「食べ歩き」なのですが、以前から食べ歩き客のマナーの悪さが問題となっていました。
食べ歩き自粛条例が施行されることになった理由は簡単に言うと「食べ歩きが他人に迷惑をかけたりゴミをポイ捨てすることがあまりにも多すぎるから」ということです。
結局は食べ歩き客のマナーの悪さが招いた結果なのでしょうね。
どのような迷惑行為があるのか?
迷惑行為といっても様々なものがあり過ぎて一口には言えませんが、全て食べ歩きが原因となっていることには違いありません。
食べ終わった容器や包装、串などをゴミ箱に捨てない
食べ物を買って食べれば容器や包装、串などが発生するのですがそれをゴミ箱以外に捨てるという行為が頻発しています。多くの人が行き交う通りではさすがにポイ捨てはできませんから建物と建物の間の隙間などに投げ捨てるのです。もはや隙間はゴミ溜め状態になっているそうです。
ソフトクリームなどが他人の服についたり、それが付着した汚い手で衣服などの商品がベタベタ触る
これは少し考えればわかることなのですが、多くの人が密集しているところでソフトクリームを持って歩いていると他人につけてしまうリスクは非常に高くなってしまいます。あり得ないのが汚れた手で商品に触るということでしょうね。これは店側としてはそれをそのまま売れなくされてしまう営業妨害的行為なので止めて頂きたいものです。
食べ物を買って道の真ん中で集団で食べる
これもよく見かけるものの一つなのですが、なぜか道の真ん中で通行の妨げになっているのも気にも留めずに飲食を続ける集団。一人だけであればさほど邪魔にもならないと思いますが、狭い通りに4人も5人も集まって道の真ん中で止まっていたら通行妨害にしかなりません。
これらはほんの氷山の一角で鎌倉市には様々な苦情が多数寄せられていることでしょう。ですから行政側が動かざるを得なくなってしまったのではないでしょうか?
大変賑わっている小町通り。
この様な条例を作れば観光客を減らしてしまうリスクがあるはずです。
そのようなリスクがあっても条例を施行するのは食べ歩きによる被害が目をつぶれないほどになっていたのではないかと考えられます。
食べ歩きが迷惑行為となるのは小町通りの狭さも原因となっている
鎌倉駅から鶴岡八幡宮まで続く約350mの小町通り。
とにかく狭いんです。道幅はおよそ5m程度。
そんな中をたくさんの観光客がひしめき合っているのです。
細い道をたくさんの人がぞろぞろ歩いているイメージがあります。
鎌倉は国内観光地の観光客密集度が堂々の一位になっています。間違いなく狭いからこのような事になっているのでしょう。
小町通り商店街240店舗中50店舗を超える飲食店がある
小町通りはおよそ5軒に1軒が飲食店というグルメ通りとなっています。観光客にとっては楽しくて仕方がないことだといえます。
歩く度に目に入ってくれば必ずと言ってよいほど購入してしまうものです。
たくさんの人が行き交う狭い通りで立ち止まったりすれば通行の妨げになりますし、食べ物を持っていれば他人の衣服を汚してしまうことがあるのは容易に想像できますよね。
そのような食べ歩きで迷惑をかけやすい場所になっているのです。
ただしポイ捨ては別ですよ、マナーの問題です。
鎌倉市としてもマナー向上をPRしているが...
鎌倉市にも苦情が多く寄せられて鎌倉市のホームページなどでPRしてきましたがそれも意味もなく周知されないから食べ歩き自粛条例が施行される要因となっています。
歩行者が接触するほど混雑した場所での食べ歩きなどを迷惑行為などとしてマナーの向上を求め4月1日から条例を施行します。
マナー向上に関する条例とは市民・滞在者は迷惑行為を行わないように努めることとされています。
当たり前の事なのですがマナーを守れないからこのような事になってしまうのです。
狭い場所や混雑した場所で歩きながらの飲食と他人の衣服を汚すおそれのある行為が迷惑行為とされています。
さいごに
客が滞留して食べてもらえる、そういう場所を作ることが大事ですね。場所がないとどうにもならないので全体で連携をとるが大事です。土日休みの店舗もあるということなのでそのような店舗の軒下などを有効活用するとかそういったイートインスペースの確保が急務ですね。 カップや串などの規格を統一することも大事ですね。ごみの容積も減らすことができるのでゴミ箱をそんなに大きくなくてもよいですから。