パーキンソン病の治療に役立つ可能性:エメラルドゴキブリバチ

エメラルドゴキブリバチという虫をご存知でしょうか?

名前だけ聞くと何だかゴキブリって入っているだけで気持ち悪いような気がしますが。

「エメラルド」とついているだけあって色自体は美麗なエメラルドです。

ではなんでゴキブリなのでしょう?

その名前の由来にはエメラルドゴキブリバチの恐ろしい習性があったのです。

虫が苦手な方は見ないでくださいね。(画像は載せていません。気持ち悪いので)

メラルドゴキブリバチのゴキブリに対する恐ろしい習性とパーキンソン病の治療に役立つ可能性とは?

通常エメラルドゴキブリバチは何とゴキブリの中に卵を産み付け孵化させるのです。

あの気持ち悪いゴキブリのまさに天敵ともいえるでしょう。

まずゴキブリの神経節に毒を注入して麻痺させます。

これによりより正確に狙いを定めることができるためです。

そして逃避反応を奪うために二度目の毒を注入します。

ゴキブリを逃げられなくして巣穴に運び、腹部に卵を産み付けて巣穴を石で塞ぎます。

これは他の生物に狙われないようにするためです。

そして卵が孵化するとそのゴキブリを食べながら成長し、成虫となっていくわけです。

虫に元から備わっている行動とはいえ、恐ろしいものですね。

今回注目されているのはそのような恐ろしい繁殖行動ではなく、

「毒」です。

神経を麻痺させる毒といえば恐ろしい感じですがこれが今パーキンソン病の治療に役立つのではないかと研究されているのです。

エメラルドゴキブリバチの神経毒とパーキンソン病

パーキンソン病は認知機能を著しく低下させる病気の一つです。

認知症の原因の中でも一番多いものです。

この病気が防ぐことができれば認知症を患う人も圧倒的に減少するのではないでしょうか。

現在は残念ながら進行を遅らせる薬はあっても完全に治癒させる薬はないようです。

エメラルドゴキブリバチの毒に含まれるアンピュレキシンがパーキンソン病治療の鍵になりそうです。

パーキンソン病はドーパミンが不足して脳細胞が徐々に失われていく神経変性疾患です。

アンピュレキシンがこのドーパミンの生成を妨げる役割があるというのです。

ですからこの毒により脳内のドーパミンの生成を妨げてゴキブリの麻痺を引き起こすのです。

そのアンピュレキシンを研究することによってドーパミンの生成を阻害する要素が解明できれば素晴らしいですね。

まとめ

パーキンソン病はだれもが患うリスクを抱えているものであります。

パーキンソン病で認知症になれば悠々自適な老後の生活を送ることが困難になります。

早くパーキンソン病が解明されて容易に治療できる時代が訪れることを願います。

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