今テレビ等で紹介されている「いり酒(煎り酒)」ですが、作ったことはありますか?
作り方としては日本酒に梅を入れて煮詰めるだけといった簡単な調理法であとは冷蔵庫でしばらく寝かせるだけといった至ってシンプルな物なんですよ。
どうやら醤油が普及する前に広く使われていたようですが。(江戸時代のことです。)
醤油より弱い風味でどうような料理にでも合う万能調味料とされていますが、はっきり言ってインパクトがない味でありまして風味付け程度には使えるといったところです。
おそらく味覚が優れている人はらば、その微妙な味を素晴らしいと思うのかもしれません。
でも多くの人が美味しいといっているのでもう少し美味しくする作り方があるのではないかと調べてみたところ色々発見しました。
万能調味料いり酒(煎り酒)をさらに美味しく頂く
自分が作成した煎り酒について振り返ってみました。
その反省点を生かして作ると美味しく出来上がることは間違いありません。
最大の失敗要因は梅干しにあった
私の作る煎り酒はメインの具材である「梅干し」に問題があったようです。
今スーパーに売っているものの主流は塩辛さを抑えたマイルドな梅干しです。
それを使ったのがまずいけなかったようです。
美味しい煎り酒を作るにはまず昔ながらのかなりしょっぱい梅干しを使用しなくてはならなかったようです。
しかも大きめの物を使うのがコツのようです。
確かにあまりにも塩気が少なかったので美味しくなかったのでしょう。
旨味成分を含んでいるものを入れていなかった
それと鰹節やみりん、昆布などの旨味成分となるものを入れていないことですね。
現代の食生活に慣れ切った舌には旨味成分はなくてはなりません。
本来は自然の味を大切にしたいところですが。
美味しく作る方法とは?
ポイントを押さえて作れば誰でも簡単に美味しくできます。
材料のポイント
- まず酒は純米酒を用意しましょう。(日本酒なら何でも大丈夫ですが純米酒の方が美味しくなります。)
- 梅干しは最近の色々添加されてマイルドになったものではなく、大粒で塩と赤じそのみで作られたものを選びましょう。(鰹節ならまだしも砂糖やハチミツが使われているものはNG)
- 鰹節や昆布などの旨味成分が含まれているものを入れる。(鰹節は半パックほど、昆布は5㎝四方くらいのものを切り込みを入れて)
超簡単な煎り酒の作り方
- 日本酒を一合に梅干しを一個入れ沸騰させる。
- 鰹節や昆布などを入れ、梅干しをほぐしながら弱火で半分くらいになるまで煮詰める。
- 煮詰まったら、それを布巾や網などで濾す。
- 冷蔵庫で一晩くらい寝かせる
- 完成!!
完成すれば様々な料理に調味料として使う事ができます。
醤油では塩分が少々気になるという方にはうってつけではないでしょうか。
使用法としては現在醤油を用いて作るものの代用として使えばよいだけです。
昔ながらの「いり酒(煎り酒)」で食生活を楽しみましょう。