乗客がパーキングエリアで置き去りにされるという信じられないトラブルが発生しました。
今年6月徳島県阿南市発大阪伊丹空港行きのバスでそれは起こったのです。
しかも置き去りの理由は単なる乗務員同士の口論がきっかけとなったのです。
乗客は
「ふざけんなよ、こっちは全然関係ないんだよ!」
と思ったことは間違いないでしょう。
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バス運転手運転拒否騒動!原因は何?運輸局の対応は?
海部観光の運転拒否騒動、バスの中で一体何が起きていたのでしょうか?
今年6月この問題となったバスは二人体制で運行されていました。
運転手(58歳)は入社直後で指導員53歳同乗していたのです。
車内の運転手同士の関係が急変したのは高速に入った直後でした。
低速のギアのまま高速を走行していることに気づいた指導員が
「高速なんやから高速ギアにせい!」
と運転手に指導しました。その言葉を聞いた運転手は
「俺は今までこういうやり方で乗ってたんや!」
と反論したのです。
そんなことで高速ギアをめぐり口論となってしまったのでした。
この運転手はコミュニケーション障害なのか?
「指導されたんだから素直に従うべきでは?」と思うのは私だけでしょうか?
どうやらこの運転手は路線バスの運転経歴があるらしく、普段路線バスは低速ギアのまま走ることが多いので高速道路でも低速ギアのまま走行していたそうです。
「郷に入っては郷に従え」というようにその会社に入社したのだから、そこの慣習に従うのが当然であり、指導員からすれば「言うことをきかない、扱いづらい奴」と思われるでしょう。
口論を続けること30分どうにかバスが走り続けたのですが遂に
「もう走れへんわ。」
などと無責任極まりない運転手。
指導員は
「最後までやれや。」
と促すも、止まる予定がなかった淡路島南パーキングエリアで停車すると乗客降ろし乗客17人はそのまま1時間放置されたのでした。
「指導員が代わって運転すればいいじゃん。」と思うかもしれませんが、健康チェックなど受けていなかったため代わりに運転できませんでした。
乗客17人は1時間後に到着した別のバスに乗り換えるはめになりました。
その後二人は元のバスに乗り指導員が運転をして会社に引き返しています。
運転手同士のトラブルで乗客に迷惑がかかるというとんでもない事態が発生してしまったのです。
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海部観光バス17人乗客置き去り問題に関して運輸局は?
この問題が運輸局が把握したのは何と乗客からの苦情メールだったのです。
このような問題を発生させておいて報告を行わないとは海部交通の体質にも疑問を感じてしまうところですが...
そこで運輸局の監査が入ったのですが結局処分は
「文章での警告」のみ...
たくさんの人に迷惑をかけてそれはないでしょ...
しかも乗客置き去りの件ではなく、運転手の安全講習不足に対する警告なのです。
国交省が示す標準的なバス会社の業務はあくまで目的地への輸送で到着時間は契約外だということです。
つまり予定時刻が遅れても関係ないわけなんです。
やむを得ない交通渋滞などで遅れるなら理解できますけど、今回のような問題はバス会社の信用を落としてしまうでしょうね。
さいごに
今のバス業界は人材不足で募集を出してもなかなか人が集まらないようです。ですからだれでも雇い入れてしまうので今回の問題が発生してしまったのではないでしょうか?
車内で口論になっても仕事は最後まで責任を持って行うのが筋というものでしょう。
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