島全体が大量のトドで覆われている光景...
皆さんは想像できますか?
トドといえば通常では水族館くらいでしか見ることはできません。
しかもせいぜい多くても7~8頭ほどいればスゴイなと思うのですが今回は何と
2,000頭!!
圧倒的な数を成して北海道の無人島に押し寄せてきたというのです。
無人島が2,000頭のトドで覆われる、そんな狭い島に行かなくても...
今回大量のトドが現れたのは北海道稚内市の宗谷岬から約1キロ北西沖にある弁天島です。
無人島であるといいますが無人島で良かったですね。
人家のある島にこんなに多くのトドが上陸したら混乱は必至でしょうから。
島は大変狭く直径約70メートルしかないようで写真から見るともはや芋洗い状態になっているではないですか。
そもそもトドって体が非常に大きいですよね。
そんな巨体が群れを成して押し寄せてくるとは、恐れ入ります。
過去最大数でやってきたトド
今までも数百頭単位での上陸はあったようですが今回はけた違いの数となっています。
なんでこんなに増えたのかは正確にはわかっていないようですが流氷やエサなどが関係しているのではないかと言われています。
トドと会話できるわけではないのであくまでも推測の範囲内でしょうけど。
トドはオホーツク海北部や千島列島の沿岸で繁殖して、秋から春にかけて北海道に来るのでトドが来ること自体は異常ではありません。
ただ数が多すぎるだけです。
島周辺も含めると6,000頭以上もいるそうです。
水産物への被害が心配されています
トドはだいたい体重の3~8%の食事量(一日あたり)です。
700キロの体重のトドだとすると700×0.08=56キロもの海産物を食べます。(主に魚を食べていますね。水族館などで鮭を食べているのを見たことがあります。)
ですから大きな体を維持していく上で大量の魚が必要なのです。
子どものトドもいますが単純計算では6000頭×56キロ=336000キロの魚が一日で食べられることになります。
想像を絶する量といえます。
そんなに食べられると漁師の方々は大変な思いをするかもしれません。
水産物を食い荒らす被害が毎年出ているそうですが、あくまでも人間からの視点ですのでトドからすると食べるべきものを普通に食べているだけなのです。
トドからすると人間の方が海の食べ物を無駄に取りつくす悪いもののように感じているかもしれませんよ。
さいごに
過去最大数の頭数で押し寄せてきたのは何の意味があるかは分かりませんが、トドが来るのは毎年恒例の光景です。
見た感じもはやトドと認識するのに時間がかかるほど埋め尽くされています。
どうにか人間もトドも上手く海産物の共有ができればよいと考えます。