公立の小中学校・高校などで働いている教職員の方々全員が加入していると言われる定額働かせ放題ですが、みなさんはこれが何の事だかわかりますか?
よく耳にするスマホなどの料金プランの定額○○放題みたいなフレーズですよね。
この定額働かせ放題とはそれになぞらえて(皮肉って)考えられたワードなんです。
学校の教職員独特の時代遅れの給与制度がこのような皮肉なワードを産んでしまったのです。
定額働かせ放題という理不尽なものがまかり通るのは給特法の影響
公立の中学校で一か月80時間以上の残業を強いられている教職員の数は大変多いと言われています。80時間以上というのは過労死ラインを超えた労働時間であり、心身の健康状態に深刻な影響があります。
まるでブラック企業のような厳しい労働環境にあります。
先生が朝から疲れてドヨ~んとしていたら生徒たちにも良い影響はありませんよね。
疲れをため込む事によってストレスとなり様々な病気のリスクになります。しかし仕事が終わらなければ山積みになっていくだけ。
それが永遠に繰り返されるわけなんです。まるで地獄ですね。
公務員で立場がしっかり確立されていても、このような労働が続くようでは私の場合だとうつ病などの精神的な病に蝕まされそうです。
それでも必死に働き続ける先生方には頭が上がりませんね。
給特法(教職員給与特別措置法)は時代遅れの給与制度
教職員の長時間労働の元凶といえるものがこの給特法(教職員給与特別措置法)だと言われています。
この 給特法(教職員給与特別措置法)は1971年に制定されたもので現在では時代遅れともいえるべきものになっています。
この法律は残業手当の代わりに基本給を4%上乗せするというものなのです。当時の教員の残業時間は一か月平均8時間ほどだったため、それでも良かったのかもしれませんが現在では全く就労に見合わないものになっています。毎日過酷な残業をしても全然反映されないようではモチベーションが下がってしまいますね。
というか完全にブラック企業ですよね。
ですから最近では教職員を目指す人が減ってきているようです。
よほど教職に強い憧れでもない限り、飛んで火に入る夏の虫みたいなものです。
やばい会社だと分かっていて自ら志願する人はそうそういないでしょうね。
もう仕事を辞めたいと思った方!思い切ってリゾート地で働いてみませんか?
さいごに
このような制度が早く改善されない限り、教職者を目指す人は年々減っていくことが予想されます。
他を探せばもっと好条件の会社などもたくさんありますから。
ちなみに私の知り合いの教職員の方も以前精神がやられて長期休業した人がいましたね。
働いた分だけしっかりもらえるものがもらえれば定額働かせ放題といって批判されることも減るのではないでしょうか。
部活などで全然休みのない先生も多くいらっしゃるでしょう。お身体を壊さないようにご自愛ください。