乱横断とは?高齢者の交通事故が急増中!

横断歩道の無い道路を堂々と車が来ようともおかまいなく歩行者が歩いて横切ってくる乱横断。
横断歩道の信号機が赤信号でもおかまいなしの乱横断。

いきなりフラッと出て来られても車としては避けることはできません。

車を運転していてヒヤッとしたことはありませんか?

信号機や横断歩道があれば運転者は注意を払っていると思いますが、何もないところでいきなり道路を横断されることを想定するのは大変なことですね。

しかも相手は歩行者だからといって車が来ているのに我が物顔で悪びれることなく横断してくる乱横断。

もし事故に遭ってしまったらどうするのでしょうか?

今この乱横断による高齢者の交通事故が急増していて問題になっています。

乱横断による高齢者交通事故多発の原因は認知機能の低下が主な原因だった!?いつまでも若いと思ったら大間違い...

ドライバーならしばしば遭遇する乱横断。

高齢者のみならず子どもから大人までが乱横断をしてしまうのですが、なぜ高齢者の事故が増えているのでしょうか?

高齢者になると身体能力の低下はもちろんですが認知機能の低下も少しずつ進んでいきます。

身体機能の低下により速く歩けなるという問題の他に車が来ていることを認知できないという状態に陥っているのです。

ですから車が走ってきてもフラフラと車道を横断してしまうというような事が起こってきます。

車が来ていることが分かっていて乱横断することは問題外ですが、車が来ていないと思って渡る場合は危険を全く察知していないのでより交通事故に遭いやすいのです。

乱横断は本人の大丈夫だという過信から起こるものである

本人は以前にできていたから大丈夫と思っている場合があります。 過去の自分の体力から大丈夫と過信してしまうのです。

明らかに他から見ると動きがスローになっているのに案外気が付かないものなのです。

しかも視野がかなり狭くなっているので車の存在自体に気が付かないことだってあるのです。

さらにの歩行者は守られるべきだという考え方があり、自分が道路を渡っていたら車が止まってくれるものだと考えている人もいるので車としては本当に困りものですね。

なぜ高齢者は横断歩道もない道路を横断しようとするのか?

年齢を重ねてくると身体のあちこちが不自由になったり、若い時よりも横断歩道までの移動がより困難になってしまうものです。

歩道橋ならさらに昇り降りする体力も必要になってきますので、高齢者にとってはより大変なものの一つといえるでしょう。

道路を挟んだ向かい側にあるバス停に最短距離で到達したいと思うのは当然のことですがやはり道路を横切るというのは大変危険な行為です。

誰もが横断歩道や歩道橋を渡るために遠くまで歩きたくないのは理解できます。

しかも身体が痛い・しんどい・重い状態ならば、よりその思いは強くなると思います。

まだ私は高齢者ではないので高齢者特有の身体のつらさは分かりかねますが、やはりルール違反はよくありません。

横断歩道が遠いというのも大変な事ではありますが、あちこちに横断歩道があったら車の流れが滞って深刻な渋滞を巻き起こしてしまいます。

もし乱横断で交通事故が起こってしまった場合、歩行者側に過失はないのか?

ほとんどの場合は車と歩行者との接触事故の場合、過失は車が100%になってしまうのですが過去に歩行者の方が過失が大きくなってしまった例があります。

去年、北九州市の交差点で70代男性が横断歩道の赤信号無視して近くの道路を渡りバイクと衝突しました。

歩行者もケガをしましたがバイクも転倒し運転手もケガを負ってしまったわけです。

この件に関して警察は歩行者にも大きな過失があるとして歩行者を重過失傷害容疑、バイク運転手は過失傷害容疑で書類送検しました。

歩行者の方がバイクの運転手の罪は重くなってしまったということです。

今の歩行者最優先の考え方からするとかなり珍しいですが常識的に考えたらこれは事故は起こるだろうと容易に想像できる乱横断だったのでしょうね。

歩行者だからといって無条件に守られるんではないということをよく覚えておかなければなりません。

さいごに

やはり道路を横断する場合はしっかりとルールを守らなければなりません。それが運動機能や認知機能が劣った高齢者ならばさらに注意をしなければなりませんね。

頭の中のイメージと実際の動きはかなりの差が出てきますから、高齢者には注意喚起が必要です。

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