野球を見ていると一塁を駆け抜ける際にヘッスラ(ヘッドスライディング)をするという気迫溢れるプレーをたびたび見る事があります。
アウトになるかならないかをしのぎ合っているわけで必死さが物凄く伝わってきますね。
ただそのヘッスラ(ヘッドスライディング)ですが本当に早く一塁に到達できるのでしょうか?
ただの気迫だけというわけではないでしょうけど...
ヘッドスライディングの方が駆け抜ける方よりも速いという驚きの事実が判明!
ヘッドスライディングといえばケガのリスクも上がるし、駆け抜けるよりも遅いとされているので最近ではヘッスラをして一塁に飛び込めという指導をすることは少なくなってきたようです。
危ないし遅いしでは大事な選手たちに「やれ」というわけにはいきません。
ですが立命館大学の分析によると何と15人中12人がヘッスラの方が速いとの結果が出たようです。
きちんとデータをとっているのですから信憑性はかなり高いですよね。
駆け抜ける方が速いというのが当たり前になってきた今このような研究をするなんて目のつけどころが違いますね。
しかし約80%の選手が速いとなれば考え方が変わる指導者も出てくることでしょう。
これが良い事なのか悪い事なのか...
速いことは速いのですが頭から突っ込むわけですから、けがの可能性が上がります。途中退場では元も子もありません。
駆け抜けるより早いヘッドスライディングですがけがをする確率は断然上がります!
審判へのアピールも十分なこのヘッスラですが一番心配されるのは大けがを負ってしまうリスクが高いことです。
確かに一塁がヘッスラでセーフになったとしても、その選手が大けがを負ったら意味がありません。
それどころかやらなければ良かったなんて事にもなりますよね。
ただこのヘッスラですがデータを見てもかなりの個人差があると思います。
駆け抜ける方が速く到達できるという選手ももちろんたくさんいると思うので無理にヘッスラをやるまでもないと感じますが。
もし選手たちに指導する場合は全員に一度やらせてみてヘッスラの方が速い選手だけを練習させればよいと思います。
いつ何時でもヘッスラを行うわけではありませんし、あくまでもギリギリな場合だけなので個人的には0.0何秒を争うだけのためにそんなリスクは避けた方が賢明ではないでしょうか。
選手の中には体が勝手に反応してしまうという人もいるみたいなので、万が一に備えて練習だけはしておいた方が良いかもしれませんね。
あとがき
今回は駆け抜けるよりもヘッスラの方が速いということをご紹介しましたが、速さを求めるあまりにケガをしてしまっては元も子もありませんのでヘッスラをしたい選手の方は指導者とよくご相談の上行ってくださいね。