宝島という名称の島が鹿児島県に実際に存在しています。
名前のとおり金銀財宝が眠っているのではありませんが。
もしあったとしてもそんなに分かりやすい名称は普通つけませんけどね。
トカラ列島の宝島には金銀財宝よりも素晴らしい宝があります。
それは島全体を囲う素晴らしいサンゴ礁です。
そのサンゴ礁が今ピンチになっています。
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タンカー沈没で重油が流出しサンゴ礁に影響が出るのではないかと心配されています
どうやら原因は1月14日に中国の本土と沖縄の中間地点で沈没したタンカーにあるようです。
しかしタンカーって沈没すると毎回このような事態になりますね。
以前テレビ等で油まみれになった水鳥とかが放送されて本当に可哀そうだと思いました。
彼らは何も悪くないのに。
しかし人間社会において重油は大変重要なものであり、タンカー輸送をやめるわけにもいきません。
主要な移動手段である自動車もガソリンで動いています。
自動車がないと世の中成り立ちません。
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油の流失がサンゴに与える影響とは?
素早く逃げる事ができる魚などはまだいいですが、問題は動きが遅いまたは動かない生物でしょう。
サンゴの場合は褐虫藻という植物がサンゴの中にいて、それがサンゴに栄養や酸素を与えているのですが、油分が表面に付着してしまうと光合成ができなくなりサンゴに酸素と栄養を供給できなくなってしまいます。
そうなると褐虫藻はサンゴから出ていってしまい、サンゴが白くなってしまいます。
そうなると自分の力では酸素と栄養分を作れないサンゴは死滅してしまうのです。
海の中が死んだようになってしまうのです。
まるで海中砂漠ですね。
油の流出が深刻なダメージを与えるのはサンゴだけではなく、魚や海鳥などにもあります。
魚は油臭くなってしまうと食用としては使い物にはなりませんし、海鳥にいたっては油が羽につくと飛べなくなったり泳げなくなったり最悪の場合体温調節機能が失われて死に至ります。
重油流出をどう防ぐのか?
給油ロープを張り巡らせて吸着させるのが一般的だと思います。
ただ今回の場合は大きな穴が空いているようで今後の重油のさらなる流出があるかもしれないので心配されるところです。
海岸に打ち上げられた場合は人海戦術で取り除くしかないのでしょうね。
一番良い方法は流出元を引き揚げることですが、それは今検討されているそうです。
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まとめ
海は全ての生命の原点です。
人間が勝手に汚染していいものではありません。
早期に流出した油を回収し、流出元であるタンカーの引き上げが行われることを願います。
時間が経つにつれ、ますます海洋汚染は広がってきます。
宝島周辺での漁業においても深刻な問題が発生するかもしれません。
生活の糧を失う人もいらっしゃるでしょう。
早期の対策が行われるとよいですね。