北陸新幹線が2015年に開業時にリューアルされた金沢駅。
その駅の構内がすごく美しく変貌しています。
いたるところに輪島塗、九谷焼、加賀友禅といった石川を代表する伝統工芸品があり、まるで 美術館に 来ているようです。
なんとこれらの作品を出品した作家は212人にも上るそうです。
もはや列車に乗る事だけが目的ではない見に行きたい駅「金沢駅」の構内とは?
伝統工芸品は一階のコンコースから新幹線乗り場中二階、新幹線のホームに飾られています。
新幹線に乗る時だけではなく、入場券を購入してでも見てみたいものです。
一階のコンコースは別として改札内にもたくさんありますから、博物館の入場券を購入すると思えば安いものです。
それでは飾られている場所ごとにご紹介しましょう!
工芸作家24人の門型柱に圧倒される一階コンコース!
金沢駅構内に入るとまず目に飛び込んでくるのが「門型柱」です。
24本あるのですが、その柱に巨匠達の力作プレートが埋め込まれているのです。
それらは
- 九谷焼9点
- 珠洲焼1点
- 輪島塗4点
- 山中漆器3点
- 金沢漆器2点
- 木工芸1点
- 加賀象嵌2点
- 茶の湯釜1点
- 銅鑼1点
と様々な種類の作品が柱一本一本に埋め込まれています。
http://www.pref.ishikawa.jp/shink/kanazawaeki/より引用
中には立ち止まって感慨深げにジッと眺めている人の姿も見受けられます。
確かに見ているとその作品の世界に入り込んでしまいます。
改めて石川の最高の技術と素材が高次元で融合した伝統工芸のスケールの大きさを感じ取ることができますよ。
工芸界のスター達の作品の集まりですから魅力されるのも無理はありません。
作品の下には解説パネル(五カ国語)が設置されており、日本人のみならず外国人の観光客にも読んでもらえるようになっています。
一階コンコースの金沢百番街あんと(おみやげなどが購入できます。「あんと」とは石川弁で(ありがとう)ということです。)とつながる通路には大樋焼のカラフルな巨大な陶壁がありもの凄く目を引きます。
お手洗いの入り口にも手を抜きません!中二階通路に何が飾られているの?
新幹線改札口を通り中二階に上がると目の前には雅な絵柄の加賀友禅が飛びこんできます。
まさにそこにトイレの入り口があるのです。
こんなに素敵なものが飾ってあったらトイレに行きたくて急いでいても思わず立ち止まってしまうかもしれませんね。
http://www.pref.ishikawa.jp/shink/kanazawaeki/より引用
その2つの友禅に挟まれた中央の運行掲示板の周りにも趣向が凝らされています。
なんと1300年の歴史を誇る「二俣和紙」という伝統工芸品なのです。
改札を抜けたあとに美しさにみとれて列車に乗り遅れないようにご注意くださいね。
待合室には加賀藩が集めた技法や意匠などの「百工比照」の展示が!
中二階と新幹線ホームの待合室には236作品が飾られており技法や意匠がこんなにもたくさんあるのかと驚かされます。
これを一つ一つ見て回るとなると新幹線に乗る二時間前くらいにはこの場所に来なければなりませんね。
見応えがかなりあるので列車の待ち時間がかなり短く感じられそうですね。
http://www.pref.ishikawa.jp/shink/kanazawaeki/より引用
これぞ、金沢!輝きがまぶしい新幹線ホームには何があるの?
金沢といったら伝統工芸品ですが、その中でも有名なのが「金箔」です。
あの金をものすごく薄く伸ばしたもので金沢市が生産量ダントツ日本一なのです。
どこで出てくるかと思えばここでした。
柱に取り付けられており、その数なんと二万枚以上とのことです。
加賀百万石の名に相応しい玄関口になっていますね。
豪華絢爛な金色に見入ってしまうことは間違いありません。
さいごに
今回ご紹介したのは博物館ではありません。
あくまで「駅」なのです。
金沢駅というと一番はじめに思い浮かべるのは玄関口の鼓門かと思いますが駅構内にもこれだけの素晴らしい作品があるのです。
しかも全て本物といったこだわりです。
金沢に行った際はぜひともじっくりご覧ください。