まだまだ花粉の飛来が多いこの季節、街中ではマスクをつけた人々の姿を多く見かけるのではないでしょうか?花粉症というと鼻水が止まらなくなったり、目がかゆくなったり、場合によっては咳が止まらなくなる方もいらっしゃいます。実は花粉による健康被害は目・鼻・喉以外にもあったのです。
それはズバリ花粉による「皮膚炎」におちいる可能性があるというものです。
花粉症は粘膜ばかりに反応が出るものだと思ったら大間違い。
今まではただの皮膚のトラブルかと思っていたものが実は花粉皮膚炎だったかもしれませんよ。
花粉皮膚炎の症状とは?花粉対策を万全にして花粉皮膚炎を防ぎましょう!
花粉皮膚炎のメカニズムは通常、乾燥して荒れた皮膚が大きな原因の一つになります。皮膚が乾燥すると皮膚の表面がガサガサになりささくれだった様な状態になります。保湿されていてフラットな表面からは花粉の抗原は侵入できませんが荒れていると皮膚内まで容易に侵入できてしまい抗原反応が起こってしまうのです。
しかも顔や首は普段から露出が多く花粉にさらされやすいですから他の場所よりも抗原反応が起こりやすくなっているということですね。
花粉の抗原が皮膚内に侵入する花粉皮膚炎!その症状は?
花粉皮膚炎の症状としては2月から3月にかけて顔や首の痒みや発赤が出るというのが特徴的なものです。これを痒いからといって掻きまくったりしていると傷がついてしまいジュクジュクな状態になります。それが皮膚の黒ずみの原因になり、キレイな肌を維持できなくなってしまうというのです。
痒いのって本当に我慢できないですよね。それが顔や首なら余計に気になってしまうことは間違いないでしょう。
花粉皮膚炎を防ぐための対策とは?
花粉皮膚炎の対策はいたって単純なものです。
簡単に言うと「顔や首の花粉が付着しないようにすること」です。
もし付着したとしても放置しなければ大事に至ることはありませんから、キレイに洗い流すといったことが大事なのです。
花粉皮膚炎対策①外出時に顔や首に花粉が付着しないようにする
- メガネや専用のゴーグルを着けたりして目を守ること。
- 髪の毛に花粉を吐いたものが 肌に触れるとそれが反応するかもしれないので帽子をする。
- 首にはマフラーなどをして完全防御する。
最近では肌を花粉からガードするスプレーが出ていますのでそれを使用するのも良いかもしれません。
でもやはりそれでは限界があるようで物理的にブロックした方が効果的なようです。
花粉皮膚炎対策②外出時に衣服に花粉を付着させたまま家の中まで持ち込まないようにする
花粉はもちろん目ではほとんど見えないので付着しているかわかりませんが、付着しているものと思って玄関先でよく払うということが非常に重要です。
ですからウールなど花粉が付着しやすい素材のものはできるだけ避けて表面がツルツルの素材のものを着用するという事も大事です。
花粉皮膚炎対策③家に帰ったらシャワーなどで花粉を洗い流す
これは非常に重要でやはり花粉を肌に付着したままにしておくから症状が出やすくなってしまうのです。それを洗い流すことによって肌は確実に守られるのです。
シャワーが無理な場合は帰ったらすぐ洗顔することがポイントです。効果的な洗顔はすすぎを20回以上する事です。特に小鼻の周りに注意しましょう。
帰ってきてシャワーを浴びることができればそれがベストなんですがそれができなければしっかりとした洗顔すすぎが必要です。
水だけでも90%程度は落とすことができますから洗顔用の石けんがなくても問題ありません。
逆に洗顔用石けんを使用する場合は石けんカスのあると皮膚炎が悪化してしまう可能性がありますから、さらによくすすいでください。
できれば首も洗うことができれば良いのですが無理な場合は首を濡れたタオルで拭いてください。
花粉皮膚炎対策④肌をしっかり保湿してカサカサになるのを防ぐ
カサカサ肌は花粉皮膚炎の原因になりますのでしっかり保湿することが大事です。
化粧水を素手で優しく、コットンを使う場合かなりソフトにコットンを使うようにしましょう。
コットンだと強く擦ってしまう場合もありますから基本的には素手で良いと思います。
強く擦ってしまうと肌を傷つけたりして逆効果になる場合もあるので注意してください。
さいごに
まだまだ花粉の飛散量というのは多い状況が続きそうですから花粉症の人は気をつけていただきたいですね。もし花粉皮膚炎の症状が出たらすぐ病院に行くことをお勧めします。