テレビ東京の人気番組である「池の水全部抜く」にて水を抜いた池の魚が大量死している実態があきらかになったため謝罪が行われる事になりました。
水を抜いて生態系を確認したり保護する事が目的であったはずですが、それは表向きで実はかなりずさんな状態で撮影が行われていたことが分かってしまったのです。
しかしなぜこのような状態になってしまったのでしょうか。
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専門家はもちろん参加せず、池の水を抜いた後参加者はいかに?大量の魚はどうなったの?
水を抜く目的としてはトンボの幼虫であるヤゴを保護することで、そのために外来種を駆除しようというものでした。
外来種を駆除するどころか生態系をぶち壊してしまったという今回の池の水抜き。
はっきり言ってやらない方が在来種の保護になったのではないかと思いますが。
テレビ的にも少々盛って撮影した方が視聴率を取れるでしょうし、参加者の大勢いた方が盛り上がる事は間違いないといえます。
参加者は約1000人に上ったそうです。
その全員が池の中に入って踏み荒らして魚を手などで摑まえまくれば魚は弱ってしまうどころか死んでしまいます。
番組側からは全然説明も行きわたらないまま撮影が進んでしまったようですね。
どうすれば魚や生物が弱らないで捕獲できるかを説明されなければ分かるわけがありません。
池の水を抜いた後は参加者たちは池の中で適当にどんな魚かもわからずに獲りまくったのでしょう。
駆除すべき外来種であれば問題ないですが、在来種を弱らせてしまってはいけません。
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大量の魚はずさんな管理により死んでしまった!?
捕獲した後でもそれを入れる容器が無いと魚が死んでしまうのは当然の事ですね。
言ってみれば番組制作スタッフの準備不足というのは確実ですね。
何せ入れる容器が足りなかったのですから。
生物を扱う以上もう少し配慮があってもよいのではないかと思います。
しかも1000人もの人が踏み荒らした場合は泥水になり水中は酸欠状態の地獄絵図のような光景になってしまいます。
専門家がいればこのような状態は確実に防げたと思いますが、いないのですから仕方がありません。
魚や池の生物に知識が乏しい人達が集まって無責任に池の水を抜くというのは外来種をのさばらせているよりも生態系を破壊してしまう危険な行為です。
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さいごに
今日本全国の池や湖には他から持ち込まれた外来種が生態系を破壊しているケースが多々あります。
そのようなものが繁殖しないように飼っている人も無責任に捨ててはいけません。
そもそも外来種がいないとこの番組の企画が成り立たないわけですから、このような事態に陥ることはなかったわけですから。
外来種の駆除を行う場合には専門家を同行させて指導の下、しっかりと行ってほしいものです。