そろそろ春休みに入る学生も多いことでしょう。
来年度からは一学年進級するわけですが、新学期が始まると慣れないクラスで不登校になってしまうというお子さんもいるかもしれません。
最近は不登校になってしまう生徒が増えているそうです。
学校に行けないことで自分自身を責め立てさらに追い詰めてしまう生徒や保護者の観点から見ると「なぜ学校に行かないの?」「育て方が悪かったんじゃないか」などで悩んでしまうこともあるでしょう。
自分の子どもが不登校になってしまったら、それはそれは心配ですよね。
そこで今回は不登校の解決法について御紹介しましょう。
不登校は一つの表現方法と捉えて保護者がしっかりと受け止めてあげることが大切です
まだまだ子どもですから、なかなか自分の意見を上手く伝えることができないために「不登校」という表現方法になってしまうのだと考えられます。
それをしっかりと受け止めて子どもの理解に務めることが親の責務であるといえます。
不登校を解消するために無理矢理学校に行かせようとするのは逆効果
いわゆる荒療治ともいうでしょうか。無理矢理にても学校に行かせようとするのはより事態を悪化させます。
親としては学校に行かないとその子どもの未来は暗くなると感じますから焦る気持ちもよく理解できます。
昔、機械の調子が悪くなるとバンバン叩いた記憶がある方はいませんか?
その衝撃でまた動き出すといったことがあったかもしれません。
しかし今は時代が変わって子ども達もよりデリケートになってきているのです。
たとえば精密機器をバンバン叩いてみるとどうなるでしょう?
もちろん壊れてしまうことでしょう。
叩いて直るのは一昔前のブラウン管テレビくらいのものでしょう。
現在の精密機器は叩いけばより深刻なエラーが発生してしまいます。
だからゆっくりとメンテナンスを行うしかないのです。
ですから親の「学校に絶対に行かせる」といった焦りで子どもに荒療治を行うと一回、二回は学校に行くかもしれませんが、しばらく学校に行っていないとクラスには自分の居場所はありませんし、コミュニケーションの取り方を忘れてしまっているためまた不登校になってしまい本質的な解決にはなりません。
まじめな子ほど不登校になってしまうリスクがある
まじめな子は親や周囲の期待に応えようとして頑張りすぎてオーバーヒートしてしまいます。
その他にも
- いじめ
- 先生が嫌だ
- 勉強をしても成績が上がらない
- 発達障害
など多種多様であります。
しかしどれも共通していえるのは、少し家でゆっくりさせてあげることが重要です。
そして次に進めるアドバイスがしっかりできることが親の務めです。
オーバーヒートして動かない車をエンジンが冷える前に動かそうとしても無理です。
走り出しても次にどうしたらオーバーヒートしないか対策を練る必要があります。
次に進めるアドバイスや対策は?
ズバリ些細なことでも「子どもの良いところ」を探してそれを伝えることです。
不登校になりやすい子どもは学校に行けなくなった自分自身に対して自己嫌悪に陥ります。
「自分は本当にどうしようもない奴だ」
「いくら頑張っても私なんて認められない。」
とかマイナス思考の塊になります。
ですから、とにかく何でも認めてあげましょう。
認めてあげることで子ども達は自分自身の存在を改めて認識して、「ああ、自分は認められているんだ。」と自信がついてきます。
そのように認め続ければ、それに伴って自信も高まってきて何かにチャレンジする意欲も増してくるのではないでしょうか。
これについても時間はかかるかもしれませんが、親が根気よく焦らずに行うことで子ども達に少しずつ効き目が出てくるでしょう。
認めるのは何でも良いのです。
例えば子どもが何とか現状を打開しようとして学校へ行くために準備をして、玄関前で立ち止まって動けなくなっていたとしましょう。
そこまで来たらあと一押しだからといって無理に背中を押してはいけません。
「しっかり学校の準備ができたんだね。今日は玄関まで来れたじゃない。」
くらいに留めておいてくださいね。
そのまま家の中に戻ってもよいのです。
明日あさってと少しずつ進歩すればよいのですから。
一番大切なのは「学校に行くに越したことはない」と考えること
学校復帰が全てではありません。
例えば高校に行かなくても受験資格を取得すれば大学受験はできるわけです。
子どもの精神が病むような事を親が行うべきではありませんし、未来が心配でも進学する選択肢はたくさんあるのです。
親が学校に必ずしも行かなければならないと思っているから子どもにプレッシャーを与えすぎてしまうのです。
しかもそれは口に出さなくても子どもにはヒシヒシと伝わります。
不登校を解決するには子どもを励まし、子どもが頑張りすぎていると感じたら抑制して、もし学校に行かなくても幅広い選択肢があるというのを念頭におき広い心で子どもに寄り添いメンタル面や生活面でのサポートをしてあげることです。
不登校の悩みを抱えている保護者の方は非常に多いかと思いますが、とにかくゆっくりと向き合っていきましょう。