何気なく鏡を見ていたら何とそこには1本だけ明らかに白くなっている髪の毛が...
そう、白髪です。
「ここに生えると目立つんだよなぁ~」
なんて思った時にあなたならどうしますか?
染める?抜く?切る?
一本だけだし、染めるのも大変...
切ってもまた白髪伸びてくるだけだし、いっその事抜いてしまおう!
「いや、待てよ。抜くと増えるって聞いたことがある気が...」
白髪が生えてくる方はこのような感じになった事があるかもしれません。
しかし、本当に白髪は抜くと増えるのでしょうか?
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白髪は抜いても増えることはありません!抜くと思わぬトラブルも...
母親の後ろ姿を見ていて白髪を発見。
「お母さん、白髪一本だけ生えてるよ。抜いてあげようか?」
「抜くと増えるから放っておいて。」
などと言われたことはありませんか?
「白髪は抜くと増えるんだ~」なんて当時は何の不思議もなく受け入れていたのですが、いざ自分に白髪が生えることになって改めて疑問に生じてくるものです。
一つの毛根から一本の髪の毛が生えているので隣の髪の毛までそれが伝染して増えるということは考えにくいように思いますが。
実は全然科学的根拠がない迷信なんです!
ではなぜそのような情報がまるで当然のように広がってしまったのでしょうか?
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白髪の生えてくるメカニズムとは?「白髪を抜くと増える」が広まった理由は?
髪の毛はもちろん毛穴から生えているのですが、その毛穴には髪の毛の色の元であるメラニン産生細胞があります。
メラニンというものを聞いたことがあるでしょう。
そうです、あの黒とか褐色の色素の事です。
髪の毛の色もこのメラニンの量が深く関係しているのです。
白髪になる場合とはこのメラニンを作る細胞の働きが低下して機能不全に陥ってしまったものなのです。
原因として老化によるものや、ストレスによるもの様々ですがメラニン産生細胞が機能不全に陥っていなければ黒や褐色で生えてくるものです。
髪を脱色しても、また黒くが生えてくるのはこの細胞が機能してメラニンが産生されているからなんです。
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「白髪を抜くと増える」ということが言われるようになったわけとは?
白髪を抜いた場合はメラニン産生細胞が機能していなければ、同じ毛穴からは再び白髪が生えてくるだけなのです。
ですから「白髪を抜くと増える」というのはメラニン産生細胞が機能不全に陥った毛穴から繰り返し白髪が生えて続けて、そのうちに近隣の毛穴にも同じことが発生して抜くことにより増えていると勘違いしているだけです。
抜いても抜かなくても白髪になるものはなるんです。
母親に「白髪を抜くと増える」と言われた子どもが小学校などで「○○ちゃんが白髪を抜くとふえるんだよ~って言ってたよ。」なんて言ったら広がるのは目に見えます。
白髪は抜いてはいけません!染めるか切るかで対応を!
白髪が生えてくるとどうしても年老いた感じがして嫌なのは当然のことです。
抜いてしまえばとりあえず見えなくはなりますが、毛根を傷つけてしまう恐れがあり二度と生えてこなくなる可能性だってあるんです。
白髪が生えるたびに抜いていたら、そのうち髪が無くなってしまうかもしれません。
ですから白髪がどうしても気になる方が根元からカットするか染めることをオススメします。
さいごに
誰もが歳をとると白髪は生えてくるものです。
白髪を切ったり染めたりすることで目立たなくするのも良いですが、白髪をキレイに保つというのも美しいのではないでしょうか。
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