H2Aロケット38号機打ち上げ成功:事実上の偵察衛星か

2月27日の午後、種子島宇宙センターからH2Aロケット38号機が打ち上げられた。

その後順調に軌道投入に成功した。

詳しい情報は内閣衛星情報センターと打ち上げを行った三菱重工業は安全保障上明らかにしていない。

今回のロケットには高解像度の情報収集衛星光学6号機が搭載されており、より鮮明な画像が期待できる。

北朝鮮の脅威が増していく今、日本においてもより精密に監視することが可能となった。

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情報収集衛星とは?

 

簡単に言うと「偵察衛星」

公には大規模災害や国家安全保障のため、政府の重要政策の画像収集を行うためとしているが事実上は北朝鮮による1998年のミサイル発射実験で危機感が増して導入したものである。

もうすでに寿命が超えている情報収集衛星光学4号機の代わりとして今回打ち上げられた情報収集衛星光学6号機であるがその最大の目玉といえば地上の車の車種が判断できるほどの高解像度のセンサーであろう。

何と30センチの物が見えるほどの高機能なセンサーで北朝鮮におけるミサイル発射の兆候や核開発の状況を今までよりも正確に監視する事ができるようになる。

だがこれは米国ではすでに20センチの物が判別できる程度のセンサーを備えた衛星を運用していることに比べるとやっと世界水準に近くなったと言わざるを得ない。

日本の上空をミサイルが通過するたびに戦々恐々とし、ほとんどを米国任せにしていてはいけない。

自国で北朝鮮からのミサイル発射の概要を把握できるシステム作りが北朝鮮の脅威が増している現在において重要なのではないだろうか。

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今回の打ち上げは光学衛星だがレーダー衛星との違いとは?

 

今回の打ち上げ成功で日本の運用中の衛星は計7機になる。

今後10機にまで増やす計画である。

これでようやく一日一回の撮影をすることができる。

ただこの光学衛星は晴天時しか撮影はできないのがデメリットであり、悪天候時などはレーダー衛星での撮影となる。

レーダー衛星は解像度は光学衛星に比べて劣るが2機1組で運用することでそのお互いのデメリットは解消される。

ただし問題点としてはミサイルの発射の瞬間をとらえることはできないため、日本においても早期警戒衛星の導入が検討されている。

早期警戒衛星は赤外線カメラにより発射炎を瞬時にとらえるため迅速に避難を促したり、迎撃態勢を整えることができるためだ。

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さいごに

予算の関係はあるにしても日本においては独自の監視体制を確立する必要性があるのではないか。

今後10機まで増やす予定であるというので今よりもさらに詳しい情報が入るようになるだろう。

 

 

 

 

 

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